2007年12月4日火曜日

GPSいけるねぇ

待望のGPS Datalogger software on MacOSXが、感動の完動です!

image1

i.Trek Z1 (別名i-Blue 757 Pro)のLogファイルを、MacOSX上で吸い出すことに成功した。

以前念願のGPSデータロガーを購入したことを記事にした。

GPSロガーなるものを買ってみた

http://pookee.blog74.fc2.com/blog-entry-90.html

GPSロガーを使ってみた

http://pookee.blog74.fc2.com/blog-entry-92.html

しかし、肝心のデータ吸い出しをするソフトウェアがWindowsにしか対応していなかったので、Macユーザーは歯がゆい思いをしていた。
自分は、仕方ないから、いままではParallels上で専用データコントロールソフトウェアを操作して、GPS機からデータを吸い出していた。
ただデータを吸い出すのに、いちいちメモリの食うParallelsを起動させて、専用アプリを立ち上げて、、、なんで面倒くさいこと、この上ない。

しかし、さすがは世界の先人達。
GPSを使っているMacユーザーで、同じような考えを持っている人はいるものである。
なんと有志によって、i.Trek Z1用のGPSコントロールソフトウェアがJAVAで作られたのだ!
(他にもI-BLUE 747 /IBLUE 747 / BT747 / BT-Q1000 /BT-Q1200 / iTrek z1 / Konet BGL-32に対応)
プロジェクトホーム
https://sourceforge.net/projects/bt747/
wiki
http://bt747.wiki.sourceforge.net/
実は以前からこのプロジェクトには目を付けていたのだが、Javaをはじめプログラミングに関してはちんぷんかんぷんの自分は、MacOSX用にわかりやすいインストール方法が紹介されるまで首を長くしてまっているのみだった。
かくして、ようやく先人達によってMacOSXで動かすためのハウツーが紹介された!
https://sourceforge.net/forum/message.php?msg_id=4571837

せっかくなので日本語に訳して、なおかつ自分が成功した方法を記載しておく。
これにより、Macユーザーが手軽にGPSを楽しめるような状況になることを願う。
ちなみに自分はGPS本体を、海外のネットショップで購入したが、日本でも取り扱っているところがあるので、海外輸入に抵抗がある方は日本のショップからどうぞ。

1. まずはUSBを介してGPSロガーにアクセスするためのドライバを以下のページからダウンロードして、インストールしておく。
http://www.silabs.com/tgwWebApp/public/web_content/products/Microcontrollers/USB/en/mcu_vcp.htm

2. 次に、必要となるディレクトリを作っておく。
ターミナルから、
sudo mkdir /var/lock
を実行した後、rootのパスワードを聞かれるので、入力して、
sudo chmod 777 /var/lock
を実行する。

2. 次に、GPSコントロールソフトウェアをダウンロードする。
https://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=196368
この記事を書いている間に、もっとも新しいバージョンがリリースされていたので、これで試してみた。
BT747 ver. 1.20 (2007-12-03 10:44)
英語の説明書もあるので、合わせてダウンロードしておくことをお進めする。

3.  ダウンロードしてできたファイルを以下のように展開する。
今回はアプリケーションフォルダ内に、gpsという名前のフォルダを作って、そこに展開した。

/Applications/gps/以下
BT747_rxtx.jar 
bt747.command

4. gpsフォルダ内に、rxtxというフォルダを作る。

5. ダウンロードしてできたフォルダの中に、rxtx/Mac_OS_Xというフォルダがあるので、その中のファイルを4.で作ったrxtxフォルダにコピーする。
さらにRXTXcomm.jarというファイルも、rxtxフォルダにコピーする。

6. ダウンロードしてできたフォルダの中に、webstartというフォルダがあるので、そのままgpsフォルダにコピーする。
3. ~ 6. の結果、/Applications/gps/の下位が、以下のようなディレクトリ構造になっていることを確認する。
BT747_rxtx.jar 
bt747.command(8.~9.でつくる)
rxtx/librxtxSerial.jnilib 
rxtx/README 
rxtx/RXTXcomm.jar 
webstart/comm.jar 
webstart/RXTXcomm.jar 
webstart/Waba_only.jar

image2,3

7. Javaの実行コマンドを用意する。
以下のコマンドをテキストエディット等でコピーして保存する。

#!/bin/bash 
cd /Applications/gps 
CLASSPATH=rxtx/RXTXcomm.jar:webstart/Waba_only.jar:BT747_rxtx.jar:.:$CLASSPATH 
export CLASSPATH 
java -Djava.library.path=rxtx/ -Dbt747_port="/dev/cu.SLAB_USBtoUART" waba.applet.Applet /w 400 /h 400 /scale 1 /bpp 8 BT747

8. できたファイルの名前を適当につけ(今回は、bt747.command、とした)、実行権限を与えておく。
面倒くさい方は、自分が使っているコマンドファイルを用意したのでどうぞ。
http://www7.uploader.jp/dl/pookee/pookee_uljp00005.zip.html

9. コマンドファイルをgpsフォルダにいれて、ダブルクリック!
すると、みごとBT747が起動するはずである。

image

10. あとは基本的に使い方はwindows専用のアプリと同じである。

最も必要な機能である「ログファイルの吸い出し」と「ログファイルの消去」について記載しておく。
a. i.Trek Z1をUSBでMacに接続しておく。

b. まず、BT747を起動したら、Conタブで、USBボタンを押す。もしくはConnect port Nbr。
ポートナンバーをいじらなくても、USBボタンを押せば、自動的にGPSロガーにつながるはずである。
うまくいかないときはGPSの電源を切ったり、BT747をリスタートさせたりすると接続できる。

c. 自動的にLogタブに移行するが、うまく接続できていたら下のようにGPSロガーの容量がどのくらい使用されているか表示される。

d. Fileタブで、logファイルを保存する場所を指定する。
自分の場合、書類フォルダに指定した。
また、logファイルの保存名も指定できる。
これらを変更したら、忘れずに Apply&Set the above values ボタンを押す。

e. Logタブに戻り、Get Log ボタンを押せば、ログファイルの吸い出しがはじまる。
終わったら、d.で指定した場所にログのファイルが生成される。

f. GPS機内部のログファイルを消すときは、FMTタブのEraseボタンを押せばOK。
Logタブでメモリ容量が0%になっていることを確認する。

これで必要最低限の操作は、MacOSX上でできることが確認できた。
いやはや素晴らしい。

MTK GPS Datalogger Device Controlの創作者のMario De Weerd氏、MacOSX用のドキュメントを作成してくださったLevien van Zon氏、そしてプロジェクトの方々に深く感謝したい。






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